2015年12月9日水曜日

レスキューロボドッグ

東日本大震災の後、東北大学のロボット研究チームによりロボット技術を災害救助犬の捜索に応用しようという研究がされていました。チームさくらの犬たちがモデルとなり何度も改良を重ねながら、とうとう実際の捜索に使える段階まで参りました。

レスキューロボドッグというと何やら映画のサイバーコップのように空想の産物というようなイメージですが、実際はロボット技術を応用して犬による捜索活動をより速く、効率的にしようというものです。その方法は救助犬に背負わせたビデオカメラとGPSを使って、現場で犬の現在地と動いた軌跡を自動的に記録し、その場で地図情報上で確認できるようにするとともに、ハンドラーからは見えず犬だけに見えている視覚情報を無線で飛ばし、後方のサポーターが確認することによって、現場や発見時の要救助者の状態などを素早く正確に救援チームに伝達することができます。

動画は今年(2015年)9月に協会の富士見訓練場を使った消防との合同訓練の中でゴンタが捜索している様子です。犬が背負っているカメラとハンドラーのヘルメットについているカメラで撮った画像も併せて編集しています。また画面右下は犬が動いた軌跡を地図情報と合体させて表示しています。