2015年9月27日日曜日

2015年9月27日埼玉県南西消防・JRDA合同訓練

今日は日本救助犬協会全体で、埼玉県の南西消防と合同訓練です。チームベルデからも犬とハンドラー・サポーターが合流し、救助犬捜索チーム2つという体制で訓練に臨みました。
発災から72時間経過、木造家屋半壊、コンクリート建物全壊の現場にて多数の行方不明者がいるという設定で捜索救助訓練が始まりました。

現場指揮本部の指揮隊長は消防、その下に捜索隊が2隊入り、それぞれは救助犬2頭とハンドラーおよびサポーター2人ずつ、それを指揮するユニットリーダー、ここまでが救助犬チーム側で、そこに消防から2人ずつ付き、それで1つの捜索隊という体制です。また我々の無線通信訓練のために指揮本部からの指示・捜索現場からの連絡はすべて救助犬側の無線連絡を通して行うという条件で、そのため指揮本部側にも救助犬チームをまとめるICがはいりました。

現場ではまず最初に消防による安全確認および目視等による捜索が入ります。
消防からの危険個所情報を確認後、ユニットリーダの指示で救助犬による捜索がはじまります。
救助犬とハンドラーが現場を捜索します。
救助犬が反応した場所は本部に報告するとともに同行の消防側に伝え、引き継ぎます。
短期間のうちに複数の箇所で反応があるため、消防で要救助者の状態やそれぞれの緊急性を考慮しながら全体の救出の順序を決め、要救助者を救出します。
以上のような訓練を2回行い、1回目は一か所に複数名閉じ込められているケースなどで要救助者の人数確認に混乱がありましたが、その反省を考慮して行った2回目の訓練では全ての要救助者を1時間以内に発見・救助することができました。

今日の訓練は、情報共有の難しさと大切さを認識でき、大変実りあるものになりました。訓練を企画していただいた皆様、参加協力していただいた皆様に深く感謝いたします。