2015年10月4日日曜日

ICS講習及び災害救助犬ネットワーク・RDTAとの合同訓練

今週は久しぶりに町田です。他救助犬団体の災害救助犬ネットワークとRDTAからも犬と人が参加しての合同訓練となりました。
まずはじめに今我々が捜索の際に導入しようとしているICS(Incident Command System)について米軍と消防の方に来ていただき、簡単な講義をしていただきました。
その後、ICSにのっとって捜索訓練です。
今日は、4人で近くをハイキングしていたところ、いつの間にか仲間3人が迷子になり、一人でここまでたどり着いて仲間の救助を求めた、という設定で始まりました。
まず救助を求めてきた人からできる限り情報を聞き出します。(どこを歩いていたか、どこまでは一緒だったか、行方不明者の人数、名前、性別、服装などなど)
捜索隊として、ユニットリーダー以下、救助犬3頭にハンドラー・サポーター3名ずつ、消防から2名、が現場に出動し、そのほか本部にICとICサポーターが待機して全体の指揮を執るという体制を取りました。
また、捜索現場の地図にはグリッド線を引き、さらに方位の伝達方法も統一します。
いざ、現場に出動しますが、捜索現場はホットゾーン(危険地帯)とみなし、ユニットリーダーはその外で指示を出すこととし、捜索現場には犬とハンドラー・サポーター、消防が入ります。
実際、現場は背丈を超える藪になっているところも多く、捜索するのは大変でしたが、犬たちは頑張って崖下や穴の中に転落していた3人を発見し、救助できました。 



 
いつもの訓練だとこれで終了ですが、今日は他団体の救助犬チームも来ているため、捜索エリアが無駄に重複しないよう我々が捜索したエリアを正確に伝え、災害救助犬ネットワークの捜索隊が改めて現場に捜索に入りました。(要救助者を追加して)

実際に出動した場合、このように他の捜索隊や消防との連携、情報共有が大変重要になってきます。その意味で、今日の訓練は大変貴重な体験となりました。参加いただいた方々に深く御礼申し上げます。